思考の根性論からホワイトエンジンへ


先週、長時間労働に関する記事が話題になっていた。

上記の中でも言及されてるけど、世界中の研究で長時間労働は生産性にマイナスだと示されているのに、短時間で仕事を終わらせるスタイルは驚くほど定着していない。

こんなにも多くの人が不満を持つ習慣が生き残っている理由を考えていたんだけど、「短時間で終わるように頭を使うのが人類にとって辛すぎる」というのが一定ある気がしている。15時間働くのも辛いし、頭を使って6時間で終わらせるのも辛いし、どっちに転んでも辛いよ感。

「頭を使って、週30時間で成果を出そう!」だけだとある意味『思考の根性論』なので、その枠組みの中で効率や生産性を議論しても話は進まず、週100時間だろうが、週30時間だろうが、そもそも「どっちに転んでも楽しい仕事」を増やす方が人類は前に進める。

そして、幸いなことに、歯を食いしばりながらやってもたどり着けない境地が明確に存在していて、好きだからやっちゃう、息を吸うようにやっちゃう、気づいたらやっちゃう、ことで超一流の成果は出しやすい。

例えば、自分はどんなに眠くても、月曜の朝は「ジャンプが読める!」と思って、ベッドから0.1秒で飛び起きるし、どんなに疲れてても優秀な人と打ち合わせするとエネルギーが回復し、休日に抽象的なことを考えたり、方法論をまとめている時が最も精神統一できる。

そんな好き、とか、息を吸うように、とか、止められてでもやっちゃう、がエネルギーのエンジンだと、リラックスしてても早く遠くに行けるし、なにより個人の人生として幸せ(一緒に働くメンバーにも好きなこと、止められてでもやっちゃうことをやってて欲しいなと思う)。

錦織圭に続く日本ランキング2位のダニエル太郎はロジャー・フェデラーへの印象を以下のように語っている。

フェデラーは、テニスをやっている人の中で一番楽しそうで、そこに憧れます。あの年齢でもあれだけ勝って、楽しそうに頑張ってやれているところです。あの『テニスを生きている』という感じのバイブ(雰囲気)がすごく好きですね

もちろん、信じられないほどハードな練習や思考を重ねているはずだけど、「テニスを生きている」って超かっこいいよね。

おまけ

ガエル・モンフィスが少し前のインタビューで言っていたことも大好き。

ぼくにとってテニスはスポーツであって仕事じゃないんだ。飽きたら、やめちゃう。言葉にすると聞こえが悪いけど『知ったことじゃない』だよ。テニスは好きなんだ。楽しくないことが嫌なんだ。楽しくないなら、もっと楽しいことをしたい